ロシア旅行(50)

※ロシア旅行(50)<六日目>-2004.10.1-

聖ゲオルギウスの間を出て、次の間へ移動する。 冬宮
から、小エルミタージュへの間に、長い回廊がある。回廊
の壁に、大きな絨毯が展示されている。 一つ一つが、何
とも素晴らしい芸術品である。

小エルミタージュは冬宮の東側に隣接している。 エカテ
リーナ2世は冬宮完成(1762年)の2年後に冬宮に移り
住んだ。 そして、「離れ」を造ることになった。 それが、
小エルミタージュである。 そして、この建設が現在のエ
ルミタージュ美術館の始まりで、1764年の事である。

小エルミタージュにある、「パビリオンの間」にある孔雀
時計は、「からくり時計」となっている。 時計が鳴るとき
には、孔雀が羽を広げる。 偶然だが、羽を広げている
ところを撮影出来たのは、ラッキーとしかいいようがない。

パビリオンの間

 2段採光方式のため、部屋が極めて明るい。 18世紀
 当時は、ガラスは貴重品であり、普通部屋の窓は非常
 に小さかった。 

 クリスタルと金箔のブロンズで作られたシャンデリアは
 素晴らしい。 床は貴重なモザイク寄せ木細工で出来
 ており、中央にギリシャ神話に出てくる、メドゥーサの
 首が描かれている。

 床、天井、2段窓、シャンデリアの華麗なアンサンブル
 は、豪華な独特の雰囲気を醸し出している。

パビリオンの間から、ネヴァ川を望むことが出来、これ
もまた一幅の絵である。

この隣に、「控えの間」があるが、小さな部屋ながら凄く
立派である。

小エルミタージュだけでは、増加する一方の美術品を
収蔵しきれないので、旧エルミタージュが東側に造られ
た。 現在は、13世紀から16世紀の特にルネッサンス
を中心とした美術品が展示されている。

旧エルミタージュへと移動する通路(階段の上)に、何と
巨大な「孔雀石の大花瓶」が置いてあり、あっと息を呑
む思いである。

孔雀石の大花瓶(壺?)

 孔雀石(マラカイト)の、こんなに巨大な原石がよくあっ
 たものと先ず感心する。 完成品でも、重さ20数トン
 はありそうだ。 同類品を各部屋でも見かけるが、こ
 れより遥かに小さいものである。

この時代、権威の象徴として、普通では考えられない、
人の度肝を抜くような物を造る必要があったのだろう。
どう考えても、実用価値があったとは思えない。

回廊・エルミタージュ美術館

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芸術的な絨毯

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パビリオンの間・孔雀時計

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孔雀時計の説明

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追加画像は下記をクリックして下さい

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